PwCによる鉱業レポートで発表された大手40社の鉱業会社のうち、およそ半分の企業がPix4Dのドローン写真測量ソフトウェア(Pix4Dmapper)または建設マッピングソフトウェア(Pix4Dbim)を活用したストックパイルの計測を鉱業のワークフローの一部としていることがわかった。
ストックパイル在庫の管理、つまり正確な量の計測と簡単な在庫管理のためのソリューションを見つけることは、鉱業の最大の課題の1つといえる。
これらの大手の鉱業会社は、Pix4Dmapperで写真測量ワークフローを適用することで、備蓄量に対して約2〜5%の計測精度を達成できるとしている。
なぜストックパイル管理にドローン写真測量を使用するのか?
高解像度の画像により、マッピングされたストックパイルの詳細が明確に
ストックパイルの体積計測にあたり、ストックパイルは完全な形状でないことが多々ある。細かい地上解像度(GSD、各ピクセルが示す実際の距離を示す)を使用した写真測量では、不規則な形状のストックパイルをより詳細に記録することができる。
水平方向では、高解像度の写真測量結果により、より正確なストックパイルのモデルが作成されるため、特定の測量ポイントから補間されたものよりも体積計測の精度が向上する。
垂直方向では、Z値の不確実性は解像度に比例して低下する。たとえば高層のストックパイルよりも、より平坦なストックパイルの方が高いGSDの恩恵を受ける。
Pix4Dmapperを使用すると、基準となるベースを調整して、その上でボリュームを計測することができる。
正確な体積計測を得るために、正確な基準ベースを設定することの重要性とは? 高さ10メートルの破砕された砂利ストックパイルが、45度の安息角で円錐形になっているとする:
高さの値のエラーは、てっぺんよりも底の平らな部分においてより大きな影響を及ぼすこととなる。 正確なボリューム計測には、ベース面が正しく定義されていることがいかに重要かがわかる。
一般的なストックパイルの種類
スタンダードストックパイル は、最も一般的なストックパイルの種類。基礎的なバケツローディングとダンピングのテクニックで構成される。
ランプストックパイル は高く、狭いランプと共に構築される。狭い場所に大量の材質を保管するのに最適である。
ビンストックパイル も一般的なストックパイルの種類。材質は床や壁で3面カバーされているビンの列の中で保管される。異なる材質を管理するのに最適なソリューションである。
ドローンを使用したストックパイルの高精度計測
計測のために高精度の3Dモデル生成が可能なため だけでなく、 Pix4DmapperとPix4Dcloud Advancedは、体積計測の基準となるベース面のカスタマイズが出来ることを理由に選ばれている。
このソフトウェアは、体積管理モジュールで6つの異なるベース面オプションを提供。より複雑な条件の場合、ユーザーは独自のベース面(またはベース面を形成する測量された点データ)をインポートし、それらをベースとして使用してストックパイル体積を計算することができる。